何もなければ
こんなにも こんなにも
素晴らしいとこなのに
見えぬ 悪魔に
見えぬ 恐怖に
住むことさえも
それは 叶わぬ
いつになったら
あの日のように
本気で笑えるのか
突き抜けるほどの
青い空が 嘘のように
ただ そこにある
故郷は 故郷は
真っ白な 真っ白な
雪に 雪に
くるまれて
まだまだ
春は 遠いだろう
あの山の あの先は
故郷か
父や 母は
雪と 吹雪の中で
耐えているのだろう
米粒ほどの 日の長さに
春を感じて 桜の花を待つ
故郷の 土の匂いが
ぷんとするころは
水仙の花の 咲くころは
あの故郷へ 帰りたい
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